手作りスープは冷蔵庫で何日もつ?
手作りスープは、きちんと冷まして冷蔵しておけば、だいたい3〜4日が目安です。多くの作り置きの残り物と同じ、控えめな範囲に収まります。実際に問題になりやすいのは冷蔵庫に入れてからの日数ではありません。火から下ろした直後の一、二時間、鍋がどれだけ速く冷めるかのほうが、そのあとのどんな判断より効いてきます。
なぜ大鍋のスープが典型例なのか
菌がいちばん速く増える温度帯は、食品安全の言葉で「デンジャーゾーン」と呼ばれ、だいたい4〜60℃です。大鍋のスープを台の上で自然に冷ますと、この帯を抜けきるまでに何時間もかかることが珍しくありません。液体は熱を保ちやすく、深い鍋は中心部の熱をこもらせます。表面はもう熱くなさそうに見えても、鍋の中心はまだ菌が快適に増え続けられるくらい温かいままということがあります。これはデンジャーゾーンという考え方を説明するときの定番の例そのものです。スープは、放っておくと最も冷めにくい形——深く、たっぷりで、ほぼ液体——をしているからです。
対策はシチューやカレーと同じです。冷蔵庫に入れる前に、大鍋のまま入れるのではなく、浅めの小さい容器に分けること。浅い容器は表面積が広いぶん、食事を終えるくらいの時間で冷めます。深いままだと、翌日の再加熱にかかる時間ぶん冷めるのが遅れます。作ってからだいたい2時間以内——キッチンが暑ければもっと早く——冷蔵庫に入れることが、二日目、三日目のどんな判断よりもスープの持ちを左右します。
実際に何が持ちを左右するか
中身。澄んだブロス系のスープは少し長めにもつ傾向があります。クリームや牛乳、魚介を使ったスープは短めの側です。理由は、乳製品や魚介が冷蔵庫の他の場所でも同じように短めなのと同じです。ごはんやパスタを加えたスープは、ごはん単体のときと同じ注意が必要です。関わってくるセレウス菌がつくる毒素は再加熱でも壊れないので、食べる直前にどれだけ熱々かではなく、冷ましてから冷蔵庫に入れるまでの時間のほうが重要です。
冷まし方。上で触れたとおりで、いちばん効いてくる部分なので繰り返す価値があります。浅い容器に分けてすぐ冷ますことが、鍋を「湯気が出なくなるまで」コンロに置いておくよりずっと有効です。
温め直し方。大鍋のスープを何日かに分けて食べるときは、そのつど軽く温めるだけでなく、しっかり沸騰させ直すこと。そして食べる分だけを取り分けて温め、残りは何度も「冷ます・温める」を繰り返させないことです。
自分で見分ける方法
スープも、他の温め直す残り物と同じカテゴリーに入ります。ここで問題になる菌は、危険なレベルになる前に匂いや味を変えてくれるとは限らないので、5日目の鍋が匂いも見た目も普通だからといって、5日目が大丈夫だった証拠にはなりません。表面に浮く分離した油やクリームの膜は普通のことで、混ぜ戻せば問題ありません。これは傷んでいるのとは別の話です。泡立っている、明らかにねばついている、スープ本来の匂いを超えてはっきりおかしいといったサインは、はっきりした停止のサインです。この二つの間の領域こそ、控えめな日数の目安を運任せにせず守る価値がある理由です。
冷凍——スープがいちばん得意なこと
スープはほぼ液体なので、鍋から出る料理のなかでもとりわけ冷凍に向いています。平らな袋や容器に小分けにすれば、冷凍も解凍も速く進みます。知っておくとよいことが二つあります。クリームや牛乳を使ったスープは、冷凍・解凍すると分離しやすいので、ブロスの部分だけ先に冷凍しておき、解凍して温め直したあとにクリームを加える人も多いです。じゃがいもは冷凍・解凍を経ると食感がざらつきやすいので、気になる場合はベースを解凍して温め直したあとに、じゃがいもだけ新しく加えるという方法もあります。
週末に大鍋でスープをまとめて作るのは、キッチンで効率のいい習慣のひとつです。ただし、それが本当に役立つのは、容器がきちんと食べきられたときだけで、棚の奥に押しやられて誰も手を出さなくなったら意味がありません。フタに日付を書いておくのが、いちばん手っ取り早い対策です。Munch が目指しているのも同じことです。冷蔵庫と冷凍庫に何がどれだけの期間入っているかを家族で共有し、誰が作ったスープでも同じように見える形で記録しておくこと。そうすれば、いちばん先に食べるべき一つが、火曜日の残り物の陰に隠れることなく、自然に前へ出てきます。