Munch家庭のキッチン管理

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引っ越し前に、冷蔵庫と冷凍庫の中身をどう片付ければいいか

荷造りにはチェックリストやスケジュールが組まれるのに、冷蔵庫と冷凍庫には「しばらく買い足さないように」という一言だけが、引っ越しの一、二週間前になってようやく割り当てられることが多い。これは旅行前に自分に言い聞かせる言葉とまったく同じだが、引っ越しは旅行とは違う問題だ。旅行なら、冷蔵庫の中身は特定の日までに消える必要はなく、帰ってきて食べるまでもてばいい。引っ越しの場合は、トラックが来る当日までにほとんどすべてを、恒久的に処理し終えなければならない。冷たいものの大半は運べないし、後で改めて片付けるという選択肢自体が存在しないからだ。これは「今週は少し気をつける」というメンテナンスの問題ではなく、締め切り付きの在庫一掃の問題であり、違う計画が要る。

思っているより厄介な理由

引っ越し前の数日を、普段の忙しい週と同じように扱いたくなる——少し自炊を増やし、外食を減らし、様子を見ながら進める、というやり方だ。冷蔵庫が週末までもてばいいだけなら、それでうまくいく。しかし引っ越しの制約はそうではない。トラックは待ってくれないし、冷蔵庫は積み込む前に霜取りをして乾かしておく必要があり、新居が車で数時間以内でなければ、冷たいものを基本的に一切受け入れられない。忙しいからといって、片付けるべき量が勝手に減ってくれるわけではない。それどころか、引っ越し準備中の家庭は、直前の数週間の買い物がいちばん雑になりがちで、むしろ量が増えていることも多い。

今日から前ではなく、引っ越し日から逆算する

役に立つ計画は、締め切りから逆算して数えるところから始まる。今日から始めて、すべてに手が回ることを願うやり方とは逆だ。冷たいものを、どれだけ前から手をつける必要があるかで三つのグループに分ける。

冷凍庫は最後ではなく、最初に手をつける。 量がいちばん多く、いちばん前もった時間が必要になる。冷凍された肉や作り置きの料理は、たいてい冷蔵庫で一日以上かけて解凍してからでないとまともに調理できないからだ。冷凍庫の在庫は引っ越しの二、三週間前からカウントダウンを始め、最後の数日に一気にではなく、週ごとに少しずつ片付けていく。最後の数日になってからでは、もう時間が残っていない。

冷蔵庫の定番品は後回しでいい。 調味料やソースなど、開封後も比較的もつものは、最終週に回してもそれほど問題にならない。例外は、すでに開封していて、そろそろ限界に近いもの——これは冷凍庫と同じ、早い段階のグループに入れておく。

生鮮品や開封済みのものは、あえて最後の数日の問題にする。 牛乳、残り物、切った野菜など、もともと冷蔵庫で長くもたないものは、日が近づくほど買い足しを控えるか、まったく買わないようにして、引っ越し当日の前後でちょうど使い切るように調整する。一週間前に使い切ってしまい、冷蔵庫だけが妙に空のまま何日も余る、という状態を避けるためだ。

実際に持っていけるものと、そうでないもの

車で移動できる近距離の引っ越しであれば、保冷剤を入れたクーラーボックスで、冷凍・冷蔵のものを新しい冷蔵庫までそれなりの状態で運べる場合がある。ただし、それは冷蔵庫間の空白が数時間程度に収まる場合の話だ。長距離の引っ越しや飛行機での移動、トラックで数日かかるケースは、天秤にかけて考えるような食品衛生の問題ではない。冷たいもの・凍ったものは基本的にすべて「無理」として扱い、新居の冷蔵庫は空の状態から始めるものと考えておく。常温保存できるパントリー品は、唯一気楽な例外だ。未開封の缶詰や乾物、密封された瓶類は、ほかの荷物と同じように箱に詰めればよく、締め切り内に食べ切らなければならないリストからは外れる。

最後の数日は混乱しやすく、買い物の重複も起きやすい

引っ越し直前の数日は、家族の連携がいちばん取れている時期ではなく、いちばん取れなくなりやすい時期だ。誰もが荷造りの別々の部分で手一杯になり、食事は各自のタイミングで済ませがちになる。誰かが冷蔵庫にまだ使うつもりの食材が残っているのに、つい便利さから別の食事を用意してしまう、ということも起きやすい。これは普段の週に買い物が重複してしまうのと同じ連携のすき間が、より短く、より慌ただしい期間に圧縮されて起きているだけだ。この時期こそ、各自が最後に冷蔵庫を覗いたときの記憶に頼るのではなく、いま実際に何が残っているかを家族全員が同じように把握できる状態が、ほかのどの週よりも価値を持つ。

食べ切れないものは、捨てるより渡す

逆算していった結果、未開封で常温保存できる食品のなかに、どう考えても締め切りまでに食べ切れないものが出てくることがある。その場合、最後の数食に無理やり詰め込んだり、未開封のまま捨てたりするより、近所のフードバンクや隣人に渡すほうが、たいてい良い結果になる。これは余裕のある未開封の常温品にあてはまる話であって、開封済みのもの、生鮮品、期限が近いものについては、いつも通りの判断で扱うべきで、人に渡すことの代わりにはならない。

この期間でいちばん難しいのは、たいてい何を作るかを決めることではなく、引き出しをいちいち開け直さなくても、いま実際に何が残っていて、それぞれあとどれくらい時間があるのかを、ぱっと把握できることだ。Munch は冷蔵庫・冷凍庫・パントリーに実際に何があるかを、それぞれの日付ごとに記録し、家族全員でリアルタイムに共有する。だから引っ越し前の一週間は、誰もが同じ棚を記憶だけを頼りに何度も確認し直すのではなく、実際のリストを一つずつ片付けていく時間になる。