賞味期限が切れた食品、まだ食べられる?
結論から言うと、ほとんどの場合は食べられます。賞味期限が切れたからといって、その日の夜に急に危険になるわけではありませんし、賞味期限が印刷されている食品の多くにとって、期限が過ぎたこと自体はほとんど何も変えません。賞味期限は安全の境界線ではなく、「いちばんおいしい状態がどれくらい続くか」というメーカーの見積もりで、しかも余裕を持たせて設定されています。本当に見るべきなのは日付の数字ではなく、目の前のそれがそもそもどちらの期限なのか、そして封を開けてからこれまでに何があったか、という点です。
まず、どちらの期限を見ているのか確認する
この一点さえ押さえれば、あとの判断はぐっと楽になります。賞味期限が語っているのは「おいしさ」です。ポテトチップスはまだパリッとしているか、コーヒーはまだ香るか、トマト缶はまだ色鮮やかか。もう一方の消費期限は「安全」を語るもので、匂いや味、見た目があまり変化しないまま危険な菌が増えてしまう、ごく一部の食品――生の肉や魚、惣菜、カット済みのサラダ、一部の乳製品など――にだけ付いています。パックに印刷されているのが消費期限で、それがすでに過ぎているなら、この記事は参考にすべきではありません。そちらは日付が感覚に優先します。ここから先で扱うのは、はるかに一般的な賞味期限のケースです。
期限が切れたあと、実際には何が起きているのか
賞味期限が1か月切れた乾麺は、ただの乾麺です。密封された米、砂糖、塩、はちみつ、酢は、実質的にほぼ無期限に近く、印刷された日付は予報というより手続きに近いものです――そもそもほとんど何も繁殖できない食品だからです。密封された缶詰も、缶自体が膨らんでいたり、錆びていたり、漏れていたりしなければ、1年過ぎていてもたいてい問題ありません。この3つのサインのほうが、ラベルの数字よりずっと重要です。実験室での平均的なケースではなく、目の前にあるその缶そのものについて語っているからです。クラッカーやビスケット、シリアルは、期限切れで危険になるのではなく、しんなりするだけです。賞味期限が本当に役に立つのは、もっと目立たないところです。ナッツや食用油は酸化して嫌なにおいがつき、挽いた香辛料は風味のない色つきの粉に近づいていき、小麦粉は長く置くとかすかにカビ臭いような味を帯びることがあります。どれも安全の問題ではなく、品質の問題です。カレンダーではなく、鼻と舌で気づくものです。
賞味期限つきの食品でも、実際に問題になりうるところ
あの日付は「未開封」で、しかもラベルどおりに保存されていることを前提にしています。この2つの条件は、どちらも実質的な意味を持っています。封を開けた瞬間、賞味期限はもう当てはまらなくなり、開封後の別の時計が動き始めます。その時計はたいてい印刷された日付よりずっと短く、しかもどこにも書かれていません。暖かい場所に置かれていたり、湿気を吸っていたり、気づかないうちに袋に穴が開いていたりした食品は、その日付を見積もったときに想定していた「密封・理想的な条件」からすでに外れています。日付自体が何と言っていようと関係ありません。そして、明らかに膨らんでいたり、錆びていたり、漏れていたりする缶詰は、期限の前でも後でも捨てるべきものです。そうした損傷が示すのは、ガスを発生させるタイプの腐敗であり、そもそも賞味期限が想定していた範囲の外にあるからです。
期限が切れたあと、自分でどう判断するか
ここでは感覚こそが正しい道具です。数週間、あるいは数か月前に印刷された数字よりも、目の前のその食品の実際の状態にずっと即しています。
- まず匂いをかぐ。酸化した油、カビ臭い小麦粉、風味の抜けた香辛料は、確認の仕方さえわかっていれば、かなりはっきり見分けられます。
- 次に見た目と食感を確認する。しんなりしたポテトチップス、しっとりしたビスケット、固まった粉類は、口に入れる前に見た目でわかることが多いものです。
- 中身だけでなく容器そのものも確認する。少しへこんだ缶詰はたいてい問題ありません。膨らんでいたり、錆びていたり、漏れていたりする缶詰は、日付にかかわらずアウトです。
- 最後に少量だけ味見する。匂いも見た目も普通なら、ほとんどの常温保存食品にとって少量の味見は妥当な最終チェックです。危険なほど不快になる前に、まず味気なさや違和感として現れます。
賞味期限つきの食品であれば、圧倒的に多いのは「1日目ほどおいしくはないけれど、危険ではない」というケースです。期限が切れたものすべてを一律に「終わり」として扱うと、本来はまったく問題のない食品を、実際にリスクから守ってくれる量よりずっと多く、捨ててしまうことになります。
本当に役立つ習慣
「どの食品は多少期限を過ぎても平気で、どれはそうではないか」という一覧を丸暗記する必要はありません。必要なのは、棚にあるものがだいたいどれくらいの期間そこにあるのか、なんとなく把握しておくことです。「これはまだ食べられるか」という問いへの、いちばん正直な答えはたいてい「匂いをかいで、見てみる」ですが、それは存在を覚えていて初めて機能します。忘れられたまま奥に押しやられれば、1年経って見つかるだけです。Munch が形にしようとしているのは、まさにこの部分です。家にあるものと、それがどれくらいの期間そこにあるかを、家族みんなで共有された記録として持っておくことで、静かに賞味期限を過ぎた瓶が、大掃除でようやく見つかるのではなく、自然と目に入るようになります。